結果的に3連休である。震災中にこんなんで良いのだろうか？まあ、診療所の方は人手があるのでだいぶ片付いたが、自宅周辺は悲惨である。息子が頑張っているが何せ手が足りない。水も必要だし食糧も尽きかけている。電気も通じない、電話もない・・・あたるところもない。
山形鶴岡経由で夜行バスがとれて、娘が帰ってくるそうな。被爆すると困るので来なくてもいいのだが、色々買い込んでいるらしく、友人に付き添ってもらって今夜出るとのこと。本音はうれしい。瞬間的にメールの届くこともあるが、ほとんどはだめだ。スマートフォンでPCのメールチェックできるように設定したら、たくさんメールが来ている。返信するがどれもこれもうまく届かない。北海道の研修先で世話になったＯｄｒにメールが届きすぐさま電話が来るが、数秒で切れる。相変わらず電話はだめだ。
塩釜では一部の地域で電気がつながったらしく、MRさんの奥さんが親戚の家に釜を持って行ってご飯を炊いてくれるという。遠慮しつつ頼む。11時に取りに来てくれるとのこと。
約束の時間、娘の同級生のMRさんの娘さんが来る。電気がつくようですよ。
ブレーカーを戻してスイッチを入れる。
電気がついた。妻が叫び声を上げる。明るいっていいなー。息子は涙ぐんでいる。診療所で頑張っているスタッフには言えないな。あとは水が欲しいが・・開いている店はない。物置にしまってあった反射式ストーブが出ている。寒さに耐えかねて妻が探してきていたらしい。購入したときは、絶対使わないと思っていた。ありがたい。原始の人々は火がありがたかったことだろう。今僕は原始人並みである。明るい電気の下でテレビ。ケーブルテレビは復活しないので、ＢＳのみ。パソコンはつくが、電話はまだ
それにしても、画像で見る震災は想像を超えている。ひどい津波、でも現実はそれ以上。そこにいた人しか分からない。僕はそのどちらでもない。生きて電気のある部屋でテレビを見ている。本当にいいのか？アドレナリンはまだ出まくっている。体重が6kg減っていた。